平成28年度事業報告 | |||||||||||||||||||||||||||||||
特定非営利活動法人 アジア高等教育支援機構 | |||||||||||||||||||||||||||||||
I 活動成果 11月4日にラオス国立大学の創立20周年記念行事があるということで本NPOより5名の役員が同式典に参加する予定で訪問したが、直前に11月5日変更になり式典には1名のみ出席した。式典前日に行われる、の本大使館や本NPOが支援をしているロボットコンテストには5名全員が出席した。ロボットコンテストは盛会であった。また3名の役員が特別講演や研究指導を行った。なおこのロボットコンテストの準備のためラオスにおける大学や高等専門学校によるロボットコンテスト準備のための2回のワークショップに講師の派遣や部品の寄贈を行ったこのロボットコンテストはラオスにおけるロボット技術教育の向上につながっている思われる. | |||||||||||||||||||||||||||||||
II 事業報告 1.ロボットコンテストのためのワークショップの開催
日時:平成27年5月4日、5日
場所:ラオス国立大学工学部
参加校:8校 11チーム ラオス国立大学工部から5チーム(電子、IT、電気、機械、LAO-JAPANセンター) ルアンプラバン大学、パクセ大学、ラオス国立大学(ドンドック)、スズカカレッジ、ラオス(ビエンチャン)カレッジ、身体障害者職業訓練校
NPOからの参加者:小峰憲行 監事 2016年度ラオスロボット大会の内容:
二日目の午後、2016年度ラオスロボット大会の内容について検討し、 |
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![]() ![]() 現地英字新聞に掲載されたワークショップ |
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3. 第12 回ラオスロボットコンテストの開催 |
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開催日時: 平成27年11月4日 開催場所: ラオス国立大学工学部 参加校: 8校 参加者: 文部省副大臣、在ラオス日本大使、JICA所長、ラオス大学教員および |
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ロボットコンテスト風景 | |||||||||||||||||||||||||||||||
![]() ラオス大学からの感謝状 |
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2017年 第1回ラオスロボットコンテストワークショップ 報告書 (1)はじめに ラオスロボットコンテストは、ラオスの大学生と高等専門学校生の 1)豊かな創造性を持つ人材育成、2)国内・国際交流、3)ロボット製作技術の習得を達成するために実施されている。第14回ラオスロボットコンテストが2018年3月に実施されている予定である。ラオス国立大学工学部主催のラオスロボットコンテストワークショップが2日間実施された。 NPOアジア高等教育支援機構(AAEA)では、このワークショップにおける技術指導を支援するために、小峰憲行監事が参加した。このワークショップ支援の実施日時・参加チーム、支援の内容および成果について報告する。ワークショップに関する現地発行の新聞報道記事を付録にした。 (2)実施日時と参加チーム ロボット製作技術の電子回路とマイクロコンピュータの基礎知識を習得する授業が実施された。参加チーム参加人数および参加したは下記の通りである。 日時: 平成29年3月9日(木)~10日(金) 2日間 場所: ラオス国立大学工学部(Sokpalung Campus),ラオス・ビエンチャン 参加人数:30名 (参加教員を含む) 参加チーム:10チーム(表1.) 参加学校:6校 表1. 参加チームおよび参加校
(3)実施の内容 2日間の実施内容は以下通りである。 第1日目(9:00-16:00) 午前: 開会式 副工学部長Dr. Khamphoui先生 挨拶 NPOアジア高等教育支援機構 小峰憲行監事 挨拶 講義内容 電子回路とマイクロコンピュータの基礎講義 講師:畠山忠夫雄氏 午後: マイクロコンピュータによるセンシングに関する講義 講師:畠山忠夫氏 第2日目(9:00-16:00) 午前: マイクロコンピュータによるロボット製作実習 講師:畠山忠夫氏 午後: 新しい競技ルールと競技フィールドについての検討 講義:Dr. Khamphong先生、Mr.Saysamone先生、 閉会式 電子工学科学科長Mr.Phoumy先生 挨拶 NPOアジア高等教育支援機構小峰憲行監事 挨拶 写真1 工学部ENTC学科における講義風景 (4).支援の内容と成果 組込みマイクロコンピュータの応用技術を応用したロボット製作に必要なマイクロコンピュータの提供と技術指導を実施した。 主に組込みマイクロコンピュータの組込みソフトウェア開発についての技術指導を実施した。電子部品の提供品目を表2.に示す。技術指導によって、次の成果を得た。 1)ラオス学生のロボット製作に必要なマイクロコンピュータ組込み技術の向上に寄与した。 2)ラオス国内では入手困難なマイクロコンピュータの提供が実現し、学生のロボット製作に寄与した。 表2.支援した電子部品
(5)おわりに 第14回ラオスロボットコンテストの2018年3月開催に向け、第1回ラオスロボットコンテストワークショップが開催された。NPOアジア高等教育支援機構の支援内容および成果について報告した。今回、組込みマイクロコンピュータの応用技術を応用した競技ロボット製作についての基本的な電子回路およびマイクロコンピュータ指導の支援を行った。 主にマイクロコンピュータの組込みソフトウェア開発についての技術指導を実施した。 ラオスロボットコンテストワークショップを主催したラオス国立大学工学部副工学部長Dr.Khanpoui先生、電子工学科長Mr.Phoumy先生、電子工学科のスタッフの方々、また指導講師畠山忠夫氏に心より感謝申し上げます。 付録 写真2:Vientiane Times 掲載 2017.3.10発行記事 写真3:Vientiane Times 掲載 2017.3.11発行記事 写真2. Vientiane Times 掲載 2017.3.10発行報道記事(左列)
写真3.マイクロコンピュータ贈呈の写真ニュース報道記事
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2.研究指導 | |||||||||||||||||||||||||||||||
(1)有賀正理事による研究指導
平成28年11月1日~11月13日ラオス国立大学とタイのモンクット王工科大学ラカバン校を訪問し材料科学及び接合科学分野の研究指導を行った。ラオス国立大学では昨年に引き続きラオス大学では、JICAの東南アジアに展開するSEED Netプログラムで以前私の指導で学位を取得したランパン講師が大学の工学部機械工学科に戻り研究と教育を行っており、教育の現場で必要な実験材料を日本から持参して実験の手助けをした。又研究についても学位取得の研究課題を継続したいとの希望があり、ラオスという研究予算が極めて少ない特異な研究環境で可能な研究の進め方など話し合いを行った。今後も継続して出来れば年に数回は大学を訪問し、実験材料の供給、研究遂行のための材料の提供やアドバイスを続けて行きたいと考えている。 (2)飯島敏雄理事による研究指導 平成27年8月18日~8月25日および平成28年11月31日~13日ラオス国立大学(NUOL)とタイのモンクット王ラカバン(KMITL)を訪問し、マイクロバブルに関する研究指導を行った。マイクロバブルは最近注目されている研究テーマで、基礎的な研究から、工学のみならず農業、漁業、医学まで応用範囲が広く、両大学では農作物の促成栽培に対する応用研究を行うことになった。マイクロバブルに関する応用研究は安価に実験装置ができることが特徴で、研究費の少ないラオスやタイの大学には向いている。第1回目の訪問時は農作物の促成栽培に対する応用研究のための実験装置作成について議論し、第2回目の時はから農作物の促成栽培に対する応用研究のための実験装置作成の途中結果を見せてもらった。まだ両大学とも完成までし至っていないが、大体マイクロバブル発生装置は八分通り出来上がっていた。なおた。NUOLのカウンターパートは機械工学科のSengratry助教授で、KMITLではPanmanas助教授で、二人とも研究熱心で今後の研究の進展を期待している。 |
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Sengratry助教授に作成したマイクロバブル発生装置 Panmanas助教授に作成したマイクロバブル発生装置 |
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(3)辻秀和理事の特別講演と研究指導 特別講演: ラオス大学工学部IT学科と電子・通信学科の教職員と学生約60名にITの最新技術である ”M2M/IoT”について講演を行った。 研究指導: ラオス大学工学部での研究指導
電子・通信学科のカンポン助教授は前からM2M/IoTについて関心を持っており、特別講演後 辻教授とディスカッションして今後辻教授の指導の下にM2M/IoTについて研究指導を受けるこ とになった。現在カンポン助教授との間でネットを利用して指導を受けている。 タイ・モンクット王工科大学ラカバンでの研究指導 工学部IT学科のスティラ助教授はM2M/IoTについてかなり知識を持っており、同助教授には准 教授に昇格するに必要な教科書の執筆として、M2M/IoTについての執筆を勧めて執筆上の種 々のアドバイスを行った。この執筆状況についてはネットを使ってコミュニケーションを取ることに なった。なおす知ら助教授には執筆に参考となる原稿データの送付や日本語の本2冊を郵送し たりしている。 |